当センターにご相談いただく多くの空き家は、親がもともと住んでいた自宅、つまり実家です。そして、長い間空き家になってしまっている家は、相続問題が複雑に絡み合ってしまっているものも多くあります。
このような相続問題の解決には、多大な労力、費用、そして時間もかかってしまいます。そうならないためにも、相続に関する正しい知識を持ち、備えることが重要です。また、既に相続問題が起きてしまっている場合、問題を整理して、どのような問題があって、誰に何を相談すれば良いかを把握することが問題解決の第一歩となります。
相続が起きるとさまざまな手続きが必要となります。ただ、相続発生後は法事も多く、気付いたら手続きができる期間が過ぎていた!というお話は少なくありません。そうならないためにも、相続手続きは期限と、どの手続きを自分で行い、どの手続きを専門家に任せるかを決める必要があります。
※以下の流れをご紹介する以外ご紹介する手続き以外にも必要な手続きがありますので、
詳細は、相続関連の書籍やホームページ、弁護士相談等でご確認ください。
大事なことはきちんと想いを伝えること。 一番良いのは兄弟全員を集めて会議を開き、そこで親の想いを伝えることです。決して、長男だけなど一部の子どもたちだけに伝えるのは止めましょう。トラブルの原因となります。面と向かって話をするのが恥ずかしければ、遺言書やエンディングノートなどに残しても良いでしょう。どのような形であれば子どもたちに親の想いが伝わることが重要なのです。
親や兄弟との話し合いと身辺整理を始めておく。 相続発生前から実家をどうするかを話し合っておくことで、冷静に話し合うこともできトラブルを抑制することができます。また、相続が発生する前から少しずつでも身辺整理を始めるようにしましょう。大事なのは、全ての物を片づけようとするのではなく、必要な物だけを取り分けておくようにすることです。
死亡届の提出、火葬などの手続き、通夜・葬式・初七日
遺言書の有無によって、相続財産を取得する人や相続登記手続き、必要書類が異なります。
※遺言者が封印されている場合は、家庭裁判所での検認手続きが必要です。
戸籍謄本を取り、法定相続人を確定させます。
遺産と負債の調査を行います。
相続財産を単純承認や限定承認、または相続放棄の手続きが必要です。
遺言書がない場合、法定相続人は遺産をどのように分配するか、
遺産分割協議書を作成する必要があります。
相続財産を単純承認や限定承認、または相続放棄の手続きが必要です。
相続税は、相続によって得た財産に対して算出され、10花月以内に申告・納付しなければいけません。
空き家などの不動産で相続が発生した場合、その空き家を管理する責任は相続の権利がある人全員で共有します。適切な管理ができておらず、他の人に損害を与えてしまった場合(例えば、相続した実家の屋根が台風で飛んでしまい隣の家の窓ガラスを割ってしまった場合など)、その責任は相続人である子供たちが負うことになるのです。
相続協議が終わるまでの間に相続財産(現金含む)を使ってしまうと、借金を含めた相続財産全てを単純相続(全ての権利義務を相続すること)したことになってしまい、その後相続放棄ができなくなってしまいます。ただ、空き家の維持管理をするための費用は、相続財産から支払いをしても単純相続の原因にはなりません。そのため、当センターが提供するような空き家管理の費用や、屋根が飛ばないように修繕する費用などは、相続財産から支払うことも可能なのです。
相続された実家の管理を当センターにご依頼いただく場合、相続人全員の方から同意をいただく必要があります。そのため、管理委託契約書の他に、申告内容に関する誓約書に相続人全員による記名・押印をいただいていますので、予めご了承ください。
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